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NPO法人ケセランパセラン主催の講演会報告
ニキさんが岡山に来てお話してくださるとお聞きしてかれこれ1年以上楽しみにして待ちました。その間、職場の小学校はもちろんいろいろな場でこの講演の宣伝をしてきました。多くの人に当事者、特に爆笑エピソードが満載のニキリンコさんのお話を聞いてほしいと思ったからです。(花風社の「自閉っ子シリーズ」は、うちの学校では教員必読のバイブルとなりつつあります。)当日は大盛況でよかったですね。
ニキさんには「爆笑エピソードだなんて失礼な」と怒られてしまうかもしれませんが、おもしろいんです。「へ〜〜え、自閉ちゃんの体ってこういうふうにできてるのか」「そんなわけのわからない解釈をしてることもあるのか」などと未知の世界に驚き、その真正直さに好感をもち、律儀さに感動し、偏った情報処理からくるへんてこりんさに愛しさをも覚えてしまう…そう、自閉っ子ちゃんの魅力にはまっていってしまうんです。

役に立つということももちろんです。「うちのMちゃん、もしかしてこうなのかも」「あのクラスのR君、こう言ってるけど本当はこうしたいのかも」「Tさん実はこれがつらいんじゃないのかな」などと身近な自閉っ子ちゃんについてニキさんのお話をあてはめて考えると、支援のアイディアの選択肢が広がるんですよね。佐々木正美先生は「高機能の人のお話を聞くことでのみ、我々は自閉症の内面を知ることができる」とおっしゃっいますが、やはり当事者の方の証言には支援するものにとって学ぶべきことが非常に多いと思います。
同時総合機能がうまくいかないということを「先着一名様が全画面表示」「携帯で見るインターネットのよう」と的確に表現され「そういうことか〜」と納得、「スリッパから落ちる」話では家庭の中で当たり前のように使っているスリッパで四苦八苦する様子がありありと浮かんできました。その時の「脳にもバリアフリー」という表現がツボにはまりました。帰宅してランドセルを下ろした瞬間に走ってしまうというお話は、やっぱり笑ってしまいますが本人にとってはしんどいことでしょうね。(この笑いは「可愛いやっちゃな〜」という笑いと受け取ってもらえますように)
たくさん勉強させていただきましたが、その中でも一番心に残ったのは「一番支援してほしいことは?」という質問へのお答えです。「されても気がつかないと思う。引っかかり、トラブルがなくうまく流れている時、運がよかったと思っているとか、自分でできたつもりになってるから気がつかない」とおっしゃってましたが、このことは支援するものが大事にしたいことですよね。「支援されたと本人に気づかせない支援」これができれば一人前!これを目指してやってみようと思いました。「何をしてほしいのではなくて、支援する人がしんどくない状態でしてほしい」というお言葉も胸に刻み、今夜もよく食べて早く寝よう。
また、ニキさんが昔岡山県に佐々木先生のお話を聞きに来られた時のエピソードも知っていましたので、今回の講演会の間、感覚やお体のほうは大丈夫かと大変心配しておりました。ところが、お話が始まって徐々に自閉っ子特急のエンジンがかかってくると「休み時間などいるもんか!」という勢いでしたね。濃密な2時間でした。その後のスタンプ会まできっちりこなされたそうでびっくりしました。ニキさんの実力がいかんなく発揮されたのには、「講演」を先着一名様の状態で保てるようにニキさんを支えられたケセランパセランのスタッフの支援が上手だったという面も大きかったのではないでしょうか。さすが、自閉っ子ちゃんの特性を知り抜いた皆さんです。ニキさんにはまた近い将来岡山でお話をいただけたらうれしいです。ニキさんと今回の講演の企画・運営をされたケセパセの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。(by 賛助会員iさん)
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